地球温暖化についての取り組みについて

太陽光線は地表の各種物質によって熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーは赤外線として宇宙に向かって放射される。ところが、地球を囲む大気層にある期待は可視光線を透過するが、赤外線を吸収し、地表に再放射する性質を持つ。この期待のことを"温室効果ガス"という。このため、地表温度は太陽から地球までの距離から単純に算出される温度に比べて、約３３度も高い平均１５度に保たれている。この気体の存在により、地表付近の大気が温められることを"温室効果"と呼ぶ。

18世紀後半頃から、産業の発展に伴い人類は石炭や石油などを大量に消費するようになり、大気中の二酸化炭素の量は200年前と比べ30％程増加した。これからも人類が同じような活動を続けるとすれば、21世紀末には二酸化炭素濃度は現在の2倍以上になり、この結果、地球の平均気温は今より1.4度以上上昇すると予測されている。
温室効果ガスには、二酸化炭素のほかメタンやフロンなどがあるが、とりわけ、フロンなどの人工の化学物質は二酸化炭素より温室効果が強く、微量でもその影響が懸念されている。地球の温暖化は二酸化炭素やフロンなどが原因であり、これは人為的な活動に起因することは疑いの余地がない。

温暖化が進むと、南極や北極の氷、永久凍土、氷河などが溶け出し、温暖化が加速し、海面の膨張などで、海面上昇が起こるといわれている。それにより、陸地の水没だけでなく、降水パターンが変わり、洪水、干ばつ、台風や熱帯低気圧など異常気象の発生の仕方が変化し、生態系だけではなく、人間の健康や食糧、社会基盤に深刻な影響を与えると言われている。

どういう取り組みが行われているか。
　
1992年に国連のもとで、世界の国々が地球温暖化に取り組むための約束、気候変動枠組条約ができました。さらに世界の国々が一緒になってもっと対策を進めていくため、1997年に京都議定書ができた。京都議定書では、どの国が、いつまでに、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスを、どれだけ、減らすかが決められている。具体的には、先進国全体で、2008年から2012年までに、二酸化炭素、メタンなど6種類の温室効果ガスを、1990年に排出していた量よりも5.2％削減するという約束である。日本は6％減らすことを約束した。また、議定書では、約束を守れなかった国は、その責任をとらなければならないことになっている。
その他にも、地球温暖化の原因となる気体を出さない方法がたくさんあり、企業は、化石燃料ではなく、二酸化炭素はほとんど排出しない風力や太陽光など自然エネルギーで電気や温水を作る技術や、使うエネルギーを少なくできる省エネルギーの技術を開発している。また、国や自治体は、そういった技術が多く利用されるように、法律や政策などを整備し、社会の仕組みを変えようとしている。もちろん市民や市民団体もお金を出し合って地域に太陽光発電や風力発電の装置を設置するなど、独自に社会をかえる活動を始めている。

もっと身近なところで、私たちの毎日の生活の中でも、温暖化防止に役立つことがある。
例えば、冷暖房の設定温度を一度変えるだけでも皆が取り組めば大きなものとなる。スーパーなどのレジ袋などを貰わないことや、マイカーではなく、なるべく公共交通機関を使うこと、電化製品を買い換える際に、温暖化に配慮した品物を選ぶことも重要だ。

地球温暖化は大きな問題であるが、それを解決するためには、私たちがもっとよく問題を知り、小さな一歩を踏み出していくことが重要であると思う。